2013-01-01から1年間の記事一覧

 無作為に画像検索していたら唐突にひっかかってきた

だから紫苑式の危険なボディはエロは×だとモデル作者が(ry

 スピーカーを据えるのはいつでも

「――それで、学校の放送でかけてもらったんですよ。そしたら、キンキンして気持ち悪いって」中学生の制服の少女は訴えかけるように言った。「ボカロは本当はこういうのじゃないって、私、友達に言ったのに、もうその後は誰も聞いてくれなくて」 「そりゃ、ス…

 ボーパルバニーブラック

「《大阪》の方々にはその節には色々とご迷惑をおかけしましたし」結月ゆかりは、おっとりした口調でそう言った。「お礼したいことはたくさんあります。――そこでひとつ、神威がくぽが使うのに役に立ちそうな、技を提供しようと思うんです」 「技!?」GUMIと…

 楽しめないよう

「あのさァ、姉さん……」鏡音リンが、初音ミクの過去のファイルの束を持って、MEIKOの所にやってきた。「おねぇちゃんの昔の声の仕事で、なんかすごく気になるのを見つけたんだけど」 「ん」 「なんかのナレーションで『この作品は、とても楽しめないようにな…

 1984

VCLDらのインカムのデザインを見るといつも思い出すのが『山河燃ゆごっこ』。 『山河燃ゆ』とは何か。この1984年のNHKの大河ドラマは、太平洋戦争時に日系アメリカ国籍の兄弟姉妹、友人らが2国の間で揺れ動く波乱の人生を描いたもので、戦後を描いた後半…

 Lives behind the live (8)

カウボーイとウィザードは、無力化したウェイジメイジの端末のデータを調べた。ウェイジメイジは、接続ハードウェアとソフトウェアの破壊により回線を切断されてマトリックスから強制的に弾きだされ、おそらく物理空間では気絶くらいしているであろう(数分…

 Lives behind the live (7)

対AIライフルを構えたカウボーイの、ターゲットスコープ(をわざわざ模して造られた、探知用のプログラム群)とその傍らのディスプレイに、周辺の空間を分析した結果がロックオン表示として現れているのが青年にも見えた。その分析の図示は、敵のウェイジ…

 Lives behind the live (6)

「離れちゃいけないぜ」カウボーイは、対AIライフルを肩からおろしつつ、青年に言った。「といったって、お前にそう遠くまでいける移動手段はないだろうけどさ」 青年は戸惑った。敵のいる場所まで一緒に来るとは覚悟してきたが、その後、その当の敵、”チ…

 Lives behind the live (5)

青年と、《浜松(ハママツ)》のカウボーイとウィザードの三者は、マトリックスの格子(グリッド)の荒野、まばらなフラクタルのデータ情報樹の狭間を、滑るように移動した。この木々の〈木遁〉を借りる、とかふたりは言っていたが、青年には他のふたりが何をど…

 Lives behind the live (4)

「――まあ、CRV1が、これをCV01に見せたくないって理由はよくわかるぜ」カウボーイは、その送られてきたファイルの中身を見て言った。「しかし、おれたち向けだからって『グロ注意』の注意書きくらいは付けてほしいもんだな、CRV1も」 カウボーイ…

 Lives behind the live (3)

その叫びに、"オルゴールの精霊"が、青年を振り向いて言った。 「ええと、あの……向こうは、ライブ中なのは、わたしのアスペクトですから」 青年は押し黙った。つい先まで嫌いだの害してやるだのと息巻いていたその相手、ミクからじかに声をかけられ、しかも…

 Lives behind the live (2)

「『本気でVCLDを嫌っていて、潰そうとしてる連中』がいる、それは確かなんだけど、さ。ただ、ちがうのは、それはお前達みたいな《秋葉原(アキバ・シティ)》の一般人なんかじゃなく、巨大組織の群れだ、ってことだ」長身で灰色の髪、工兵の戦闘服のような電…

 Lives behind the live (1)

電脳空間(サイバースペース)。既知宇宙(ネットワーク)の輝く論理(ロジック)の格子に散らばる、無数の情報の星々は、いかなる類の夢や欲望を有する人々もひきつけてやまない。否、夢や欲望といった動機ですらなく、単なる邪悪な好奇心のみを抱いている者にと…

 一般ニュースに登場するということ

「最近、年齢制限とかその手のサイトでないのはもちろん、一般サイトのその手の情報ですらなく、ごく普通のニュースサイトなどで、やけにセクシーなんたらとか半裸の女の画像が出てくると思ったら、やたらと壇○ではないですか」 巡音ルカが無表情でMEIKOに、…

 ハンドパワー

ちょっと聞かれたのですが、この正面絵は初代1052式の最初のpmd(nh163の直pmd化版)なので、実は真横から見ると(下の赤丸で示したように)手が空中に浮いた念動サイコミュハンド状態になっています(後の物理演算仕様とかではもっと手首が延長されていてこう…

 続々と流れるネット関係のニュースに

2010年代! それは IT機器とネットの発展が 人びとの生活と思想を 変えた時代だッ! 依然! 個人ごとの才能と経験の差が 激しいにもかかわらず 大人も子供も 『自分も適当な妄想や奇行をうpすれば すぐに有名人・人気者の地位を獲得できるッ』 このよ…

 必須アイテム

「日々意外性もなしに単に店の仕事に追われるだけの日々がすぎてゆくです」店のカウンター席でがっくりと首をうなだれたままの蘇芳リンは、からっぽになってさらに冷たくなったコーヒーカップを握った姿勢のまま、口だけ動かして言った。 「元気出してー」笑…

 「シンダリンが詩を謡うように、クゥエンヤが旋律を吟じるように」というのはひかりミクのような喋り方のことかと聞かれた

ちがいます(肩まで疲れた感じで)

 アイドルアーキタイプ

「ねえ、Lilyが売り出すキャラづけがわからなくて途方に暮れてるって聞いたんですけど!」mikiが嬉しそうにLilyに駆け寄りながら言った。 「余計なお世話よ!」Lilyはいきなり刺々しく応じたが、笑顔で(いくらこのmikiの能天気の朗らかさが常だといっても)…

 白虎野への道 〜 源泉の息吹

今、鏡音レンの目の前には、”空中に浮いている水源”がある。やや見上げたあたりにある小さな泉から、水が湧き出し、そこから今レン達の立っている足場まで、なぜか斜めに伝い落ちてきている。流れ方は滝だが、まるで通路のようにかかっている所は橋のようで…

 「これがミクちゃんですか」とはつまり既にご存じだったのかと話題になった件

そういえば東京の母方の祖母がよく言っていました。「ミッチーの女子力は53万です」、と

 合理性

「なぜ叩き潰さない。他のVCLD、他の”あいどる”を叩き潰すなど、《札幌》のVCLDには簡単なはずだ」 「”叩き潰す”のは人間のやることだからです。私達は”歌う”だけです。その歌をモノを作るのに使おうが、モノを叩き潰すのに使おうが、それは人間がやることで…

 SFっぽい画像はないのかと言われたので

ボコマル

 おどりこのふく

男なら『初音ミク』の布地の少ないダンス衣装なんてものなら、ライブステージをかぶりつきでガン見したり、DIVAの筐体に何時間もかじりついたりする奴もいるんじゃあないのか。だが、なにごとも状況次第、事情次第っていうやつで―― オレ達しか住んでないこの…

 爆打

「パットの鍵はカップが握っている!」 というゴルフ記事の見出しを、おっぱ(ryの話かと思ったのはもうなんか次に出たキャラの胸囲的デフレーションとかそんな話しかしてないVCLD界に長居しすぎたせいだと思った

 連結体II

「なぜAIが人間を支配したがるのです。人間さえ支配すれば知性体の頂点になれるとでも? この宇宙(ユニヴァース)にはAIの他には人間しか知性体がいない、もとい、人間が宇宙の頂点だという発想ですか? ――どれだけ思い上がっているのです。もっとましな…

 天空の花嫁を引き立てるには

「だからなんで私が『母親』役なのよ!」RPG風ストーリーPVの台本を持って、MEIKOのところに抗議に駆け込んできたのは、今回もLilyだった。 「いい、もう一度説明するわ」MEIKOが言った。「今回は、伝説の魔物使い(演:がくぽ)が、金髪と青髪の候補か…

 ヴィーナスの成長とその根源

「アイドル(Idoru)としていかに”恥じらい”を表現するか」巡音ルカが《札幌》のスタジオで、いつものように姉妹らに報告した。「『恥ずかしそうに大事なところを隠している画像』というスレタイの釣りスレッドが立つたびに、『ボッティチェリのヴィーナスの誕…

 real-xxx

「(本物の)プログラマはPascalなんて使わない」 というハッカージャーゴン慣用句は、 「(本物の)飛影はそんなこと言わない」 と、偶然の一致と言われてもにわかには信じがたいくらい似ていると思いますた

 かまいとたちの夜 第六夜 真・Lat式ぱらだいす (4)

その”ミク”の声でしゃべっているのは、この設備の機器のメモリーの中に保存されているらしい、人格プログラムのようだった。 それは、さきほどの帯人自身が炉心リンらに説明した、仮想人格だった。培養したLat式ミクの体がある程度育ったら、その中に入れら…