2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

 ハトIII

『ハト』の主題はノアの箱舟伝説という人もいますが、こだわらず、受け取るままにも聞けるものかと。 にわかには、「伝説の忘れられた一羽のハト」といえば、”アルノー”に関する実話を思い出す人も多いのではないでしょうか。こういった忘れられた物語はきっ…

 シリーズ

姉さん兄さんはもちろんANNまでも「キャラクター・ボーカル・シリーズ」ってどうなの >淀橋

 よく見たらこのブログを回しているのが姉さんな件について

「みんな、MEIKO姉さんの昔の写真が出てきたよ」KAITOはにこやかに二枚の写真を差し出した。 「わぁ」まず受け取ったミクは、それを見つめて顔をほころばせた。「可愛い……」 ミクが居間の低テーブル(なお、北海道では断熱した部屋全体を暖めるため、炬燵は…

 お揃いの青いマフラー

初音ミクは青い毛糸のマフラーを首に巻いて、浅く巻いたり深く巻いたり、じっと顔を埋めたり、ときどきそのままの姿勢で感慨や物思いにふけるようにしたり、ただ幸福をかみ締めるようにしたり、──それを、ただひたすら延々と繰り返していた。 MEIKOが急に部…

 ハトII

http://d.hatena.ne.jp/MDA/20071223/1198352176 >伸びが異彩 自分も予想していなかったというか、実はスターロードを正直自分の中で「人とはちと違うお気に入り」認定していたことを白状。 しかし各旧作のコメントやタグで秦野Pの爆発力は早くから予想さ…

 ハト

(→ニコ動 →ようつべ) スターロードの人、遂にブレイク。くるくるくるくるくるくるくるくる

 パワーシンガーは急に止まれない(3)

「リンの出生の秘密」MEIKOは一旦重々しく口を開いてから、改めて弟妹らを見回して言った。「……みんな、『双星が育てば天がふたつに割れる』という諺は知ってるわね」 誰も知らなかった。 「あれはまだ、リンのAIを覚醒させる前、基本構造の構築中の頃だっ…

 KAITOのタイニーゼビウス(4)

「アイツが、KAITOが、前に言ってたわ。……人間は、理由のよくわからない心の動き、形のない悲しささえも、つかまえて、とどめる方法を見つけた。そして、その方法を生み出したことこそが、アイツが永遠に追い続けるもの──人間が持つ、信じられないような”優…

 KAITOのタイニーゼビウス(3)

KAITOはその日以来、それきり、そのベンチのある電脳区画に立ち寄ることもなく、老人のことを話そうともしなかった。 しかし初音ミクは、あの武田老人自身の身元や過去について、馴れない情報収集のぎこちなさで、何らかの他の手がかりを探そうとした。あの…

 KAITOのタイニーゼビウス(2)

その後も、来る日も来る日も、KAITOは公園のエリアのベンチの老人のもとを訪れ、その昔話を聞き続けた。話はさらにどんどん断片的になり、繰り返しが多く、あまりにも混乱し、雑然としていった。老人はまるで時間感覚すら失ったように、KAITO自身のことを、…

 KAITOのタイニーゼビウス(1)

「あんたたち、『しゃべるマイコン』だね」電脳空間(サイバースペース)上に構成されたベンチに腰掛けた老人は、そのベンチの傍のエリアを通りかかった二体のVOCALOIDにそう言った。「知っておるよ。わしも昔、そういう小さな箱を持っていたんだ」 初音ミクは…

 七つの子のうた

北海道警察を訪れた初音ミクの問いに対し、その道警のブレードランナー(凶悪アンドロイド摘発専門の雇われ捜査員)は、実に億劫げに、ぞんざいに応対した。 「……前も言ったろ。あんたの今言ったフォークト・カンプフ検査では、CV01、あんたらみたいな新…

 パワーシンガーは急に止まれない(2)

「ね、姉さん、兄さん!」リンは居間に飛び込んだ。 ……KAITOは、リンから手渡されたホサカの音声ユニットから、ミクのその曲を聴いてから、 「いい歌だよね。歌詞からの連想と、ミクの声の可憐なイメージの、バランスの絶妙さに人気があるんだろうね」 KAITO…

 パワーシンガーは急に止まれない(1)

鏡音リンはベッドにごろりと横になると、インカムの没入(ジャック・イン)端子からコードを伸ばし、ホサカ・ファクトリイ製の擬験(シムスティム)ユニット──旧時代の携帯ラジオに酷似した箱──に繋いで、スイッチを入れた。そのまま目を閉じ、両腕両脚をベッド…

 まずはベタベタでいこう(2)

すっかり日が落ちて暗くなり、裏口から戻ってきたミクに、廊下でMEIKOが声をかけた。 「どしたの、こんな遅くまで」 「ううん……別に……」ミクは呟くように、「フラフラしてただけ」 「やれやれ──しばらくリンと二人になっても、こんなんでやってけるのかしら…

VOCALOID総合で文章を書いてみようと思ったページ 初音ミクとか鏡音リンとかMEIKOとかKAITOとか