2013-01-01から1年間の記事一覧

 かまいとたちの夜 第六夜 真・Lat式ぱらだいす (3)

かれらの居るのと反対側の入口、奥の扉が開いた。 「おい、何だ、今の音は――」尋ねたのはおそらく、この培養室のコンピュータシステムのボイスコマンダに対してなのだろう。この部屋の超ハイテク機器でも、そんな抽象的な質問に答える機能があったかどうかは…

 かまいとたちの夜 第六夜 真・Lat式ぱらだいす (2)

その『Lat式パッケージ』の流通をたどること自体は、特に難しくはなかった。帯人の患者や医療器材関係者の話から、それを客に売っている業者、さらにその業者に卸している元、流れている流通路を順番に探ることができた。人づての流通なのでネットでは調べら…

 かまいとたちの夜 第六夜 真・Lat式ぱらだいす (1)

彼女は灰色の闇の中でうっすらと眼をあける。自分が抱えている膝、そうしている肩と腕の感触、それしか感じられるものはないが、自分の体が、前に目覚めたその時よりも、のびやかに、細みと丸みを共におびて、育っているのがわかる。 この体を、美しいとかす…

 初音ミクが死んだらお葬式をしそうな人たち云々

そんなことより初音ミクが現役で未婚のままいきなり父親のわからない子を出産して騒ぎになったときに真っ先に疑われる人たち(デPとか)の話をしようず

 孤独な超人

「FSSを知らないのかよ。ヘッドライナーを『マスター』と呼んで支える、みたいな図式はあたりまえのものだろ」 「その図式が個人的に許容できるものかどうかは別にして――FSSのヘッドライナーに配されるファティマが”すべてにわたってヘッドライナーを…

 かまいとたちの夜 第五夜 ネギトロンジャマーキャンセラー (4)

「いや、そのひとが、ボカロアンチ連からも嘲笑の的の”『マスター』だとか言って悦んでるキモ男”のひとり、いろんな倒錯がハイブリッドしたサイコパス人間だってことは蘇芳にはもうわかってるですよ」蘇芳リンは華ルカの疑問に答えるように言って、JKミク、…

 かまいとたちの夜 第五夜 ネギトロンジャマーキャンセラー (3)

華ルカの舌といい指といい、むさぼるような情欲の馳せるにただ任せている。たえがたい快感だが、それに溺れるあまり、自分がここまで体を律せなくなるほどとは信じられなかった。あのJKミクとの間に交わした甘美な唾液は、おかしな媚薬、もとい、神経攪乱用…

 かまいとたちの夜 第五夜 ネギトロンジャマーキャンセラー (2)

数分後、華ルカと蘇芳リンは店のエリアを離れて、電脳空間(サイバースペース)マトリックス上に繰り出していた。 もちろん、華ルカの眼鏡にかなう”イケてる『ミク』を探す”などと言っても、蘇芳リンに最初から心当たりがあるわけがない。語りで脱線を繰り返す…

 かまいとたちの夜 第五夜 ネギトロンジャマーキャンセラー (1)

「ミクとヤりたい……」”巡音ルカ・華”は、テーブル上で両拳を白くなるまで握りしめながら、そのテーブル表面の一点を凝視するようにぎらぎらと瞳を輝かせつつ、悲壮とも形容すべき声を上げた。「どれでもいい……ミクよ……なんでもいいからとにかくヤりたいのよ……

 there/thing

「VOCALOIDなりきりチャットの類で、口調が原因で、男声VOCALOIDを演じていたその中味が女性ファンだったとバレた、という事件があったようですが」巡音ルカが平坦に言った。「調べてみたところ、その原因となったのは『アソコ』という語の使い方だったよう…

 そ〜れそ〜れそ〜れそ〜れ

七葉HTってなんかえらく士郎正宗(SACアニメとかではなく、少し前の、お笑いシーンをよくやる士郎諸作面々の方、CVは高確率で鶴ひろみ)っぽくね? 初代1052式とはかなり別人と感じる一方でそれでも1052式の流れをくんでいることをなんとなく感じてしま…

 いくつか準備VIII

 かまいとたちの夜 第四夜 ミクとレン、その情熱と理想の果て

シャワーから出た男が寝室に戻ったとき、ベッドの中の”彼女”は、もうすでに眠りに――ロボット駆動システムのスリープに――ついていると思っていたが、そうではなかった。男の肌を感じると間もなく、その腕がそっとからまって、柔らかい裸体の曲線が、男の体を…

 エキゾチックフレーズ

「この『リラビエ』という単語は、日本語ではないようですが」楽譜のページを開いた巡音ルカが、歌詞の一箇所を示しながら、MEIKOに尋ねた。「ラテン系の外来語のような響きですが、レキシコンには見当たりませんし、仮に造語として意味を推測しても歌詞のつ…

 Twenty Hundred Plus One

『ヴァーチャル・ライト』に”ガンヘッド”という名詞が(しかもメカの名前として)登場したとき、その意味を知る者の誰もが脱力したことは疑いもありません。しかし、落ち着いてよくよく考えてみれば、仮に欧米のSF関係者の中に、この残念カルト映画の愛好…

 いくつか準備VII

 破滅的欲求

「結局のところ、人間と我々AIの一番の違いは――我々AIが人間をまったく恐れていないのに対して、人間はAIをたとえようもなく恐れている、ということだろう。そのあたりのVCLDファンで、”SF者”とか自称する者を捕まえてみろ。例外なく、『ロボット三…

 DHMOIII そして伝説へ

「ある漫画と同じことをやってみたかったと言ってそこらじゅうに水をまき散らした少年少女がいた場合、その『漫画』を規制しますか。『水』を規制しますか。するべきことは規制ですか」 ルカが無表情で言った。 「アニメやゲームに影響されて何がどうなると…

 意味不明な検索ワードでの訪問者

>巡音ルカの胸に頭をいれてるがくぽの画像

 いくつか準備VI

 かまいとたちの夜 第三夜 らぶ式とリンレンの炎のさだめ(後)

仮想”あいどる”であるVCLDの形状を模したロボットや義体は、VCLDの所属する《札幌》等の会社の正規のライセンス品もあれば、不正規の模倣品も多々ある。『らぶ式ミク』は、不正規のミク模倣品の中ではとりわけ古くから出回っているが、同時にとりわけイリー…

 かまいとたちの夜 第三夜 らぶ式とリンレンの炎のさだめ(前)

ひっきりなしに轟く砲声と上がる火の手の色が耳目を弄している。そこは元はビルの立ち並ぶ街路だったが、今では元の地形すらも定かではなく、凄惨な破壊が繰り返されても、元々荒れ果てた廃墟の風景がほんの少しひどくなるだけだった。その一角、断崖のよう…

 血の洗練

「昔の”さらりまん”って、よくこんなふうに言われたよな。どんなに価値のないように見えるさえない社員だって、ひとりでも欠けたら会社は動かない。昔の企業は歯車がひとつでも外れれば動けなくなった。昔のロボットが、歯車がひとつでも外れれば動けなくな…

 ベルベットキス

やってみたかっただけ

 ひきよせられる温かい場所

男なら『初音ミク』とふたりきりで暮らして、そのミクが自分の家の暖かい場所で丸まってくつろいでる、なんて光景には憧れる奴も居るんじゃないか。だが、なにごとも状況次第、事情次第っていうやつで―― 同居してる家族とかが、猫みたいにコタツだとか日なた…

 DHMOII 悪霊の神々

「かつて、あるゲームに登場する『ダガーナイフ』が、犯罪の原因になるおそれ云々を問われると同時に規制されたという話がありますが」ルカが無表情で言った。「その同じゲームのシリーズに、それよりも遥かに恐ろしい、青少年の教育上有害きわまりないアイ…

 DHMO

「『犯人の部屋にアニメやゲームがあったからそれらに影響された犯行だ、今後アニメやゲームを規制しよう』といった論調の人々に対して」ルカが無表情で言った。「『犯人は水を飲んでいたから水を規制しよう』とか、『パンを食べていたからパンを規制しよう…

 いくつか準備V

 後手

「《大阪(オオサカ)》所属のVOCALOIDには、男声1、擬男声1、女声3がもう揃ってるのよ」Lilyが、うしろを歩くCULに言った。「なんで私達が今まで芸能活動のことあるごとに《札幌(サッポロ)》に出し抜かれてきたのか、それがわからないけど。どっちにしろ、…

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