DHMOIII そして伝説へ


「ある漫画と同じことをやってみたかったと言ってそこらじゅうに水をまき散らした少年少女がいた場合、その『漫画』を規制しますか。『水』を規制しますか。するべきことは規制ですか」
 ルカが無表情で言った。
「アニメやゲームに影響されて何がどうなるとかいう的外れな有害規制は、主義や思想よりは、むしろ発想の貧困さを問題とするものです。例えば、『良いボート』の上で『頭が逝ってる巨乳』が『生首』を抱えて寝転んでいるラストシーンのアニメがあったとしたら。規制する方法が手っ取り早く発想できるもの、『良いボート』を規制しよう、等と言い出すのです」
「『頭が逝ってる巨乳』をなんとかできるなら最優先でしなきゃって意見には同意する」リンがルカを睨みつけて言った。