よく見たらこのブログを回しているのが姉さんな件について


「みんな、MEIKO姉さんの昔の写真が出てきたよ」KAITOはにこやかに二枚の写真を差し出した。
「わぁ」まず受け取ったミクは、それを見つめて顔をほころばせた。「可愛い……」
 ミクが居間の低テーブル(なお、北海道では断熱した部屋全体を暖めるため、炬燵は一般的ではない)の上に差し出したその二枚を、次に、リンとレンが一度にのぞきこんだ。
 リンは絶句した。
(な、なんじゃこりゃあああああ……)
 声に出しそうになるのを、無意識に家庭の平和を維持しておこうとする本能のようなものが厳重に押し留めたと言ってもいい。(参照 →1枚目 →2枚目 →必見動画 当時の背景事情はリンク先のやりとりからお察しくだちい)
 と、隣のレンが、小刻みにぶるぶると震えているのに気づいた。リンはどうにかして、何らかの手段で、何としても制止しなくてはならないと急速に認識した。
 しかし、遅すぎた。
「ばぶーーーーーーーん!!」レンは遂に吹き出すと、座り続けることができず、床に倒れて激しく痙攣し、文字通り笑い転げた。
 と、ゆらり、と赤い服の人影が、そのレンの背後に立った。
 ──こういう結果になることはリンにはわかっていた。というより、KAITOがこの写真を出した時点で、最初からすべての成り行きと結末は決定されていたのだ。そうわかっていてもリンは、レンを罵らずにはいられなかった。
「こンの自爆小僧(ウィルスン)がッ、アンタにゃ生存本能ってやつがないんかァァーー」



※これはシリアスなのも書くそのうち