2008-11-22から1日間の記事一覧

 無限の業を重ねて生きよ(または世界で一番バカ殿様) (5)

が、そのレンの視界に、疾風のようにがくぽが切り込んだ。『美振(ミブリ)』を陰の霞太刀にとったその姿がレンの目の前に身を沈めたかと思うと、そこから間断も見せず鞠の弾むように宙空へと飛翔した。 「ヘァ!」 気が抜けるような奇天烈な叫びが深林の静謐…