2010-06-25から1日間の記事一覧

 KAITOの島唄 (4)

突如、まぶたの向こうの明るさに気づいた。──うっすらと、次第に目をあけると、自分の両袖を握りながらKAITOの顔をのぞきこんでいるミクの、今にも崩れそうな表情がまっすぐ目に入った。 KAITOが意識をとり戻したのを認めたそのミクの表情が、突如崩れて、そ…