ポーションメーカー


 とりあえずitunes


 なぜこのアプリを入れてしまったのか。それはかつて好きだった絵師(オリジナルで活動していたが某アニメの二次パロが受けて本家に釣り上げられメジャーデビューした途端にバクレツに劣化)の劣化前の絵柄を思い出したというたまたまのめぐりあわせに過ぎません。しかしこっちの絵師も調べてみると過去も今も結構絵柄が違っているわけで、要はシンプルな絵柄から進化したらそれが劣化って割とあるのよね……。
 ゲームとしての評価はクッキーBBAを幼女に入れ替えた同系統ゲームと説明されていることがあるのですが、あのBBAの天文学的なほどの奥の深さはなく、こっちを見て微笑んだり居眠りしたりする幼女のデスクトップマスコットに、暇なときにタップするゲームがついているだけ、とすら言える。デスクトップ幼女といえば偽春菜伺か)とか思い出しますがあれが一般に台詞が凝っていて、それこそ魔幼女キャラスキンには実在のウィッカの知識や技術を呟くものとかあったのですが、こっちは作中人物の裏設定を脈絡なく喋ったりジョジョパロを脈絡なく喋るだけで台詞に価値は全くありません。読まなくてもいいしまあ読んでもいい。なお作られた国(韓国)ではラノベ化されてヒットしているらしいですが他国ローカライズは100%ないらしく、設定などの内容も調査しても断片的な情報しか入ってこない。
 んでキャラゲーとしての評価を見ると、なぜか例によって「ごちうさ難民の避難先」という評があったりする。チノちゃんぽい、とかいうのですが実際はチノや響とは髪の色しかあってない。少女ばかりで男がいない世界、とかいうのですが実際はキャラにけっこうイケメンがいて、しかも濃いやつとかクールショタとか明白に変態だとか、おそらくごちうさ系少女日常物にいたら相当に目障りと思われるやつが。以前述べたもえくり2のように見かけがそのまんまとかいうわけではない。
 が、もえくり2は見かけはごちうさそのものかつ少女ばかりの(雌のみで単為生殖するのかと見まがうばかりの)甘々世界そのものと思わせておいて、実情は日常和みワールドとは程遠いまさしく地獄ゲーム、編成時点の戦略から戦場での戦術、すべてにおいて<九層地獄界(バートル)>の九大君主並の激烈な狡猾さと秩序組織統制を要求されるゲームでした。もえくり2はジャンルが「シミュレーションRPG」とかなっていますがレベル無関係(カンスト前提)での謀略地獄がゲーム本体で中身は完全にシミュレーション(もしくは、日本人の感覚ではSRPGにしか見えないタクティカルな海外RPG)。
 一方、こっちはジャンルが「シミュレーション」とかなっていますがたぶん他に分類のしようがないからでシミュレート性も思考性も一切ない。店を経営するからストラテジーとか分類できないこともないですがやりくりとか経営にあたって考えるような要素が一切ない。それを考えると、気が向いた時の何の意味のない台詞やタップでできているこっちが、ごちうさには実は近いというか、難民が避難したくなる世界かもわからんね