機動戦隊コウカクレンジャー

 世には、『攻殻機動戦隊』というきわめて脱力物の誤字があります。
 で、無言でこの誤植をしたスタッフにまったく命に別状ないが背筋にヒヤッと来るようなウィルス(※1)を送りつけるという手ひどいジョークを行う、というのがだいたいおおむねアニメ版の少佐。
 しかし漫画なら、少佐が嬉々として(ネコ目のような笑顔で)自分が「コウカクピンク」をやりたいとか言いだして、トグサの顔にガッと無数の縦線が入り、イシカワがこらえきれなくなり、バトー(軍のレンジャー部隊出身)が最初っからこらえる気さえなく「ぶわっはっはっげはげははははは」とか大笑して、本気で(毛が逆立ったネコのような髪と目で)怒った少佐に全員(※2)ボコボコにされる、というのが原作の少佐というか9課。のような気がする


※1 ここでのウィルスは寄生能力及び増幅能力を持つ本来の語義における「狭義」のコンピュータウィルスではなくマルウェアやトロイやそれよりも単純なボムなどの攻性を持つコンピュータシステム全般を指している。一単位のシステムが攻性や防性を併せ持つことも充分にありうる以上は攻性(ウィルス)と防性(防壁やデコイ)で分類するのはナンセンスであって本来は基本的定義(たとえば増幅能力等)で分類されるべきだと思うのだがこのような的確でない「広義」のウィルスの定義がわかりやすさからあえて選択されているとか聞いた。適切な表現ではないのがひっかかるがこれもアニメ版の把握のしやすさの配慮の方の説明でもあるとゆーことでよしとしてくれい

※2 なぜかトグサを含む