袋小路屋敷の諸星きらり


 映画版指輪物語ホビットの冒険の袋小路屋敷のシーン等では、ガンダルフ(人間サイズ)役のマッケラン卿と、ホビット(90-120cm)やドワーフ(120-150cm)役の俳優との身長差を表現するために、遠近法や別セットで撮った画面を合成する技法が用いられています。
 本来全員人間サイズの俳優達(ロングのシーンでは本当に身長差のある俳優やスタントを使いますが)に身長差があるように見せるために、マッケラン卿を一番手前、ドワーフ役を真ん中、ホビット役を一番奥にして撮影することで、ガンダルフがこれら小人らに対して一回り〜二回り巨大であるかのように見せるのですね。あとはマッケラン卿だけ小サイズのセット(小人サイズのむっちゃ狭い屋敷)で撮影し、セットが同じ大きさになるように合わせてあとで動画を合成すると、ガンダルフだけ巨大に見える。その他デジタル処理で拡大する。対面する場面ではマッケラン卿だけ台に乗る。等々


 んで、デレマスアニメで諸星きらり(182-186.2cm, アニメのキャラ表では185cmらしい)と他のキャラが集合的に一緒に映っている画面を見ると、まるで裏方では上記のような技法を駆使してデレマスアニメを撮影しているかのようなメイキングが脳内再生されるよね


 デレマスはカードを使うソシャゲなので、キャラは基本としてはあくまでカード上は単独(諸星きらりの長身は派生や二次でさんざんネタにされながらも)に対して、アニメは動く映像であからさまに対比を実感させてくる。それは半世紀〜四半世紀もの間、文字情報としては世界(特に英語圏)に浸透しながらも、ようやく映画で実写映像化されたガンダルフと小人の身長差の事情とよく似ています