偽春菜トーク


「次の演目は、『かわいそうなVOCALOID』という涙と感動の美談よ」MEIKOが脚本の束をめくりながら言った。「戦争になって、人間の奴隷として見世物ショーに使ってたVOCALOIDが逃げ出さないように、毒じゃが食わせてぶっ殺すやつ」
「突っ込みどころが多すぎると言いたいところだけど」リンが呻いた。「巷の創作のVOCALOIDと人間の関係の設定だとホントに美談とかいう顔してやりかねないね……」