2008-10-07から1日間の記事一覧

 伝説の忘れられた一羽のハト (1)

SS

初音ミクがその古物屋で目をひかれたのは、小さな円筒状の金色の環だった。それは店の隅の、細かい金属製のガラクタの一杯に詰まった木箱、売り物としてまだ整理されていないのか、売り物にならないものが放り込まれているのか、その箱の一番上に載って、通…