バージェス・アニマル・ブックス

 けもフレMADのひとつ


 ん〜ん記憶が呼び起されてきたぞ。毎度のことですが遠い遠い記憶が。
 自分の現実の野生動物に関する知識は、シートン動物記とかもあったのですが、物語性の高いシートンには悲劇的というか自然の摂理上残虐な描写が多く、それよりももっと好きなシリーズがありましてね。それすなわち、ソーントン・バージェスの著作です。ってウィキペディア(J)にもバージェスの項目が無いじゃないのよさ。よしこう言えばわかるぞ。
 あの『山ねずみロッキーチャック』、
 
 の原作になったシリーズです。って今の読者にわかんのかこれで。
 ロッキーチャックからその原作についてもだいたい想像がつくと思うのですが、物語化したシートンよりもさらに動物たちが擬人化されています。にも関わらず、原作の動物らの生態や風習などの描写はきわめて正確でした。例えば、ビーバーがダム湖の真ん中に巣をつくるだとか、巣はダム湖に盛り土の島を作り、その島の上に木ぎれを立てかけて組んでから、盛り土をかき出して水中から出入りできる小屋みたいにするだとかね。
 しかしここまでなら、当時の自分にはそれは単に(擬人化された)物語に書いてある「本の中のだけのこと」で、一体本当の動物のことかどうか、なんて考えてみたこともなかったはずです。ところが近所に、北米に留学した時の話をよく聞かせてくれたくしゃみ先生がいましてね。実際に「人の身長よりも遥かに高く積み上げられたビーバーのダム」だとか、「ダム湖の真ん中の木を組まれた巣」だのを見たことがあると教えてくれました。それでどうやら、この本に書いてある動物の他の生態やら風習やら何やらの数々も多分に本当らしいぞと。
 バージェスのような中学年あたり向けシリーズは他にもあったと記憶していますし、近年でも、冒頭に挙げたアニメのように、かつての自分のように自然界に興味を持たせるような手段というのが、昔ながらのものや、現代ネット情報社会ならではのものなど、色々と考えられると思うんですがどうなのかしらね