有閑倶楽部


 記憶だけをたどるとセレブらが美男美女ということ自体は話の本質(ナルシストギャグに使う以外)からはスルーするようなドタバタだけ延々続けているような覚えがあったのですが、今見てみると、記憶とはだいぶ違い、描写の各々はやけに生々しい。例えばそれとなく匂わせるような匂わせないようなといった記憶だった野梨子と清四郎の関係についても、はっきり口に出しているキャラがいたりする。割とひどいのが悠理が自分に生理周期があることを大声で叫びモブ男子生徒らがとても信じられない(叫んだことではなく、悠理に生理があることを)とドン引きする場面。おそらく当時は納得してしまったのですが、現代ならば色々と問題になりかねない。この作者の他作も読み返そうと思ってたけどなんか怖くなってきた